HOME > 代表メッセージ

代表メッセージ

MESSAGE
子育て世代を支える、自然素材にかこまれた過ごしやすい家づくり。これが叶えホームの理念です。

一生の仕事に出会えた
大工の道を志して

私が小学生になる少し前、実家の家を建て直すことになった時の棟上げの様子を、今でもよく覚えています。大工という仕事を知って、不思議と「これは俺の仕事だ」と感じたんです。

中学を卒業してすぐに大工の道に入りました。大工の世界では3年間で弟子上がりができます。3年間を高校生と過ごすより、同じ時間で出来る限りのことを覚えてやろうという気持ちで、大工の世界に一歩足を踏み出しました。

ただ、早く一人前になりたくても、弟子の間は仕事を満足に任せてもらえません。職人の世界では、先輩や師匠から率先して指導してもらえるなんてことはありませんからね。
兄弟子が帰った後に、彼らがどんな仕事をしていたかをひたすら研究して、わからないことは何でも聞いて食らいついていきました。それでも、上に立つ人に嫌われるようなことがあってはいけません。ここで人付き合いも学び、兄弟子の仕事も見て盗んで…とにかく3年間、必死で過ごしていました。

弟子上がりしたあとは、数年ほど丁稚奉公をしていました。今の時代、こんなシステムはないでしょうが、当時は御礼の奉公があったんです。「会社で10年は働いて、技術を全て自分のものにしてから出て行こう」と考えていて、26歳の時、結婚を機に大工として独立しました。

苦境を乗り越えて行き着いた「お客様の満足」

独立後はしばらく、メーカーや工務店の仕事を現場毎で請負っていました。そして、出向く現場がなければ大工の仕事ができない状態を変えようと思い、38歳で会社を起こしました。

実は、「会社を畳んでしまおうか」と思うほど仕事がなく、どうしようもない状況まで追い込まれていた時もありました。
そんな中でも、お客様が安心して相談できるためのシステムを活用したり、仕様や費用のお話をスピーディーに進められるようにしたり…見積相談や住宅仕様の案内を改善していきました。

カナエホームのお客様は、ほとんどが30代の若いお客様。私とは親子ほど歳が離れているお客様も少なくありません。

私が年上すぎて「社長にはちょっと話しづらい」とか「何か違うな」と感じて、お話を伝えづらいと感じることもあるでしょう。
そんなときには、同世代の社員佐保井とお話していただいて、お客様から活発な意見をお聞きしたいと思っています。
わからないことは、どんどん聞いてください。大工と人生の経験から、あらゆるアドバイスができると自負しています。

カナエホームの
理念

”子育て世代を応援する家”そして”自然素材や木をふんだんに取り入れた家”がカナエホームの理念です。

自然素材を大事にしようと決めたのは、私が小さいころにひどい喘息で辛い想いをしてきていたのが一番の理由です。苦しくて眠れない夜も何度も過ごしてきました。「こんな想いをしているお客様をなくしていかなければならない」と、ずっと思っていました。

そのためには、自然素材で家を建てるのが理想。敏感な体質の人は、建材に化学物質を使った家へ入るだけで、身体がもう家を受け付けなくなるんです。「あそこの見学会に行ったけれど、だめだった」と言う話もよく聞きます。拒絶反応を起こしてしまうような家ではなく、安心して住める家をご案内するために、これからもずっと自然素材を大切にしていきたいと思っています。

住宅の人気や傾向は、時代ごとによって変わりますが、最近は、平屋建て木造の人気が圧倒的です。子育て中は家を見通せて、しかもライフスタイルの変化にあわせて使い勝手がいいですからね。

天然木を使った快適空間の平屋建て住宅は、安らぎを感じられる優しい空間づくりができます。子育て世代だけでなく、どの年代の方にもおすすめしたいですし、長く住んでもらいたいですね。

カナエホームからみなさまへ

リーマンショックや増税の影響といった時代の波の中で、着工数が減ることもありましたが、ここまで事業を続け伸ばしてくることができました。

実は「カナエ」は娘の名前でもあるのですが、あなたの夢を叶える、という意味の「カナエホーム」です。妻のひらめきで生まれた名前ですが、私たちの想いが込められた、良い名前だと思っています。

これから先、時代にあわせて少しずつカナエホームは変わっていくでしょう。それでもきっと根本的なものは変わらないとは思うし、残して欲しいと思っている部分もあります。

「この仕事をやらなければならない」という思いを信じて大工の世界に飛び込んでから50年以上。カナエホームが生まれておよそ20年以上になります。今のお客様にお喜び頂けるお仕事ができれば、また次のお客様に出会えるという想いで、これからもカナエホームは成長を続けていきます。

代表 小野政文